看護師から助産師へのキャリア計画

看護師のキャリアの積み方には様々な方法があります。
看護師として認定看護師や専門看護師へと進む方向もありますが、新しい国家資格を取得して保健師や助産師として進むことも考えられます。

保健師も助産師も看護師資格が必須条件です。看護師から助産師になるには、看護免許取得後、1~2年間新たに学校で学ばなければなりません。
助産師教育を受けられる機関は、大学や大学院、短大などの助産師過程で学ぶ方法と、助産師専門学校に進む方法があります。いずれにしても先に看護資格を取得しておかないと助産師過程に進むことはできませんし、助産師過程を終了した後は助産師国家試験に合格する必要があります。

大学院や助産師過程のある短大などは2年制です。専門学校の場合には1年制と2年制があります。終了しなければいけない単位数は1年制でも2年制でも同じです。
1年制に進めば学費が節約できて早く国家試験受験資格ができますが、その分勉強はハードになります。助産師の勉強をする学生の多くは、看護師をしながらアルバイトやパートタイマーとして働きつつ学んでいます。ただし、国家試験の難易度は高い方なので、ただ単位を取得すればいいというものではなく、相応の勉強が必要になります。

学費面では年間で100~150万円程度かかります。その間の生活費も必要です。初年度は入学金も必要になります。
助産師を目指す人の中には一旦看護師として働いて、学費を貯めてから助産師教育機関に進学する人も少なくありません。助産師になるには、長いスパンを見据えたキャリア計画が必要になります。もちろん、看護師より助産師の方が平均収入が高くなるのは言うまでもありません。
収入アップを目指して看護師から助産師へのキャリアアップを考えるのであれば、助産師の応募状況などについても事前に調べておくとよいでしょう。